9月に入りました。東京オリンピック、パラリンピックも終幕し自民党の総裁選が喧しい頃かと思われます。
今月は久しぶりに自動車保険を取り上げたいと思います。
今年みたいに雨の日が多かったり新型コロナ感染対策から車があると大変便利な反面、一瞬にして加害者と被害者を生み出す交通事故。
そのために自動車保険は必須とは言いながらその加入率は実は100%ではありません。
主たる自動車には保険をかけていても田舎では農家さんの軽トラックにも無保険が見受けられます。
自宅と田畑の移動くらいと考えられるのでしょう。
また保険が切れてそのままになっていたり経済的に保険料が払えなかったり理由は様々ですが、そうした相手方との事故もあり得ると考えると自身の自動車保険をできるだけ相手の状況に関係なく完備しておく事も重要となります。
今では相手方への賠償は対人・対物ともに無制限が主流になっていますが、自身の補償として車両保険と人身傷害保険はできれば加入していただきたいです。
車両保険では相手との過失割合がこじれても相手が無保険であっても自車両の修理費が賄われますし、人身傷害保険は名前は厳しいですが車両保険の人間版と思っていただいたらいいでしょう。
治療費や休業損害、慰謝料、通院交通費などが相手との示談交渉をしなくても補償されます。
いくらこちらに過失がない事故であっても相手が十分な補償ができる自動車保険に加入している保証はどこにもないのです。
保険があったとしても理不尽な示談内容に納得できないケースもあるでしょう。
もちろん事故は様々な状況がありますので一概に言い切れないところはありますが、大切なご家族を守るために信頼できる代理店、保険会社をお選びいただき備えていただきたいと思います。
次回は自動車保険に付帯できるいろんな特約について紹介してまいります。
※くすのき瓦版9月号寄稿記事を再編集しています。