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2023年9月

まだまだ暑い日が続きますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年は連続して台風が日本列島に近づき、今後の台風シーズンに向けて油断のならないところです。

さて、今月は前号に続いてビックモーター社の不正事件を取り上げて参ります。
事件が明るみになって以来、内部関係者からの告発も相次ぎ、被害者側を主張していた損保ジャパン社も外堀を埋められるような状況になり、とうとう金融庁の立入検査が行われる事になりました。
この瓦版が発行される頃に、不正保険金請求を知りながら事故の際の入庫斡旋を再開した背景が精査される模様です。
保険会社にとって金融庁の立入検査というのは非常に不名誉なことで、専属代理店の弊社にとっても、どのような処分がなされるか注目しています。
一定期間の業務停止などになれば多大な影響を受けますし、とはいえ忖度された表向きの処分ではこの業界の浄化に繋がらないので非常に悩ましいところです。

今回の事件で、新たに知ったのは自賠責保険の保険会社の手数料の高さです。
代理店が得る1件あたりの手数料は1,735円と決まられており契約件数の多さなどの区別はありません。
作成や発送、契約変更などの事務を考えるとそう高いものではないと思っておりましたが、実は保険会社には5,000円以上の手数料が支払われているらしく、この件はこの業界に携わって長い小職も知りませんでした。
自賠責保険は被害者保護の観点から法律で加入が義務付けられており、強制保険とも呼ばれています。
ですから車を持つ消費者にとっては税金と同様の制度ですが、自家用乗用車継続車検時に必要な17,650円の保険料の何割が手数料なのでしょう。
昔、保険会社が自賠責に拘るのは非営利ではあるが一定期間保険料をプールできて運用できるからとは聞いたことがありましたが、今回の手数料のことは未だ信じ難い内容です。
早晩、自賠責保険料が値上げされる情報もありましたが、この手数料問題の精査なく消費者に負担を押し付けるなど許されていいのでしょうか。

※くすのき瓦版9月号寄稿記事を再編集しています。