前号の投稿から約1か月が経ちましたが、新型コロナウイルスの拡がりは衰えを見せず、世界的にも感染者が増大しています。
発祥の中国を上回り、スペイン、イタリアでは既に一万人以上が死亡し、各国で外出規制が行われ医療崩壊の恐れだけでなく経済への影響も相当深刻な状況となっています。
人類は過去にも目に見えない敵である多くの感染症と闘ってきました。
まずはペスト、黒死病とも呼ばれ過去に3度ほど大流行し、14世紀の流行では当時の世界人口4億5千万人の約20%が死亡しました。
スペイン風邪、1918年に大流行し当時の世界人口20億人のこれまた約20%程が感染し、3千万から5千万、一説には1億人が死亡したとされる過去最大の感染症でした。
他にも結核や天然痘、コレラ、SARS、MERSと挙げればきりが無いほど人類の歴史はウイルスや菌との闘いの歴史であり、過去に何度も危機を迎えた事が判ります。
今回の新型コロナウイルスがそこまでの感染力、致死率を持つのか、それまでにワクチンなどの開発も含めて人類が勝利を収めるのかとても重要な段階に入ってきました。
国際的に人や物が動くことで成立している現代社会ではこの状況が続くことは国家単位で破綻を招きますし、違った問題があちこちで巻き起こることは容易に想像できます。
政府による緊急事態宣言が発令され、早や3週間となりますが、未だ各地で局地的に拡がるいわゆるクラスター感染や、感染経路不明な感染者が増大している状況が続いています。
今後の生活はどうなるのか、果たしてこの難局に国民が一丸となって耐えうるかのか…来月には、何とか収束の兆しが見えてきましたと書きたいところです。
どうぞ皆さま方も最大限の感染予防にお努めください。
(くすのき瓦版4月号寄稿記事を再編集しています)