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2020年12月

今回は本年2月号に続き、がんの早期発見の検査につき取り上げます。


前回は九州大学発の線虫を利用し僅かな尿で15種類のがんが早期発見できる内容を紹介しました。
実際には鮮度を保つために冷凍する必要があり、自宅で採尿し郵送という訳には行かず、人間ドックなどの際の追加検査として行われているようです。
また、線虫を培養する必要もあり、数量もまだまだ十分ではないようです。

 

今回ご紹介するのは慶応大学先端生命科学研究所が開発した唾液で検査できる方法です。
これですと自宅で唾液を採取し郵送するだけで肺がん・すい臓がん・大腸がん・乳がん・口腔がんのリスクを発見できるというものです。
がんになると「ポリアミン」などの代謝物が血管を通って唾液に表れるため、それを分析・解析する方法です。
線虫検査に比べて発見できるがんの種類はまだ少ないですが、手軽に行える方法として今後広まって行くと思われます。

 

私ども保険業界は罹患された場合に保険金や給付金をお支払いするのを業務の主としていますが、最近の保険業界は保険を販売するだけでなく、

こうした病気の早期発見や禁煙促進など健康志向支援する取り組みを行っており、この唾液による検査を行う会社にも資本参加し普及に努めています。
現時点では3万円程度の費用がかかりますが、普及に伴い料金も安くなっていく予定です。
購入ご希望の方は弊社を通じ申し込めますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

新型コロナの感染者が増加傾向にあり医療崩壊の恐れもあり予断を許さない状況です。静かな年末年始になりそうですが、皆さまどうぞよい新年をお迎えください。

 

(くすのき瓦版12月号寄稿記事を再編集しています)