令和元年も押し迫って参りましたが、皆様にとっては無事にお過ごしになられましたでしょうか。
今回は今年の締めとして以前取り上げた千葉県のゴルフ練習場鉄柱の倒壊事故と煽り運転のその後についてです。
まず鉄柱の倒壊事故については、最終的にゴルフ練習場側が事業継続を断念し、土地の売却資金で被害住民に損害賠償を行なうとの報道がありました。
本来であれば自然災害による事故としては損害賠償の責任を負わないのが原則ですが、あれだけ全国的に報道された事が要因となって特別に賠償を行なう決定をしたものと思われます。
近隣の被害者にとっては朗報ですが、今後、同様の事故が起こった時にトラブルが生じる前例が出来たとも言え、単純に受け入れて良いものかとの意見もあります。
また損害賠償の範囲も明確でなく保険で賄えなかった部分の補填なのか、一律定額の賠償なのかも定かではありません。
小職としても解決までもう少し追いかけて行こうと思います。
次に煽り運転ですが、道路交通法を改正し厳罰化が明確になってきました。
刑法の暴行罪の刑罰「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」とのバランスを考慮し定める方針とのこと。
行政処分については違反点数を15点以上にして即座に免許取消としたい考えで、来年の通常国会での成立を目指すとあります。
自動車と言えばもう一つの問題、高齢者の方の事故も含めてさらなる法改正が必要ではないかと考えます。
今更ですが私達を取り巻くリスクから身を守る事は大変な事かもしれません。
しかし人の叡智によって少しでも安心して暮らせる日常を築く事は不可能ではないと思います。
最後になりますが、拙い内容にもかかわらず皆様に支えていただき無事に1年間このコラムを続ける事が出来ました事を厚く御礼申し上げます。
来年も引き続き、様々な観点から皆様のためになる情報をお届けして参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。
良いお正月をお迎えください。有難うございました。
(くすのき瓦版12月号寄稿記事を再編集しています)