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2022年5月

今年のゴールデンウィークは3年ぶりに行動制限が無く、お出かけになられた方も多かったのではないでしょうか。

そうしたなかで北海道知床では観光船の沈没事故が起こり、5月11日時点でも12名の死亡、14名の方が行方不明となっています。
事故の原因は船の引き上げが完了していない事もありはっきりしていませんが、事業会社のずさんな管理体制が明らかになるにつれ憤りを感じざるを得ません。
事故に遭った利用客はそんな危険を孕んだ会社だとは知る由もないまま、あの冷たい海に飲み込まれたと思うと気の毒でなりません。

小職は保険業ですからどうしても賠償はどうなるかと言うことが気になります。未だ不明者がおられるのでもう少し様子を見てからと考えていましたが、すでに会社側からは遺族に対しての補償説明が行われたとの事。
事業会社は会社側の運営に過失があった場合に慰謝料や逸失利益、葬儀費用などを計算し1名につき最大1億円が定員65名を対象に支払われる船舶賠償責任保険に加入しているので、
今回の事故ではその全額65億円が支払われ、賠償のみならず多額の引き上げ費用も賄えるという認識を持っていたらしく(後に訂正されましたが)、ここにもずさんさが見て取れて果たして今後の補償問題が速やかに進むか心配でなりません。

運営会社自体には大した資産もないため、引き上げ費用は国の負担になるようで個人的には納得いかない部分もあります。しかしながらもし身内があの深海に眠ったままだと思うと、せめて1日も早く家族の元に返してあげたいと思うでしょう。
今回の事故はあってはならない事故とは言え、防ぐ事も十分出来たと思われるだけに残念でなりません。このように人生が暗転する様な事故は私どもの周りに潜んでいる危険性を再確認しました。
この事故については今後の進展を見て取り上げて行きたいと思います。

※くすのき瓦版5月号寄稿記事を再編集しています